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ディスコグラフィー(レビュー)Mouse On Mars (マウス・オン・マーズ)

Varcharz / Mouse On Mars ( マウス・オン・マーズ )

Varcharz

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  • Varcharz / Mouse On Mars ( マウス・オン・マーズ )

総合評価:★★★★ (投稿数:2 平均 8.00 点)
アルバム 2006 年発表

レビュー一覧

オリジナルとしては、2年振りとなるMouse on Marsの新作『ヴァルシャルズ』。
今作は、前作『ラディカル・コネクター』のようなヴォーカル入りのポップ路線とは、まったく違ったものであることは、すでに各媒体で述べられているが、ビートに重点を置いた作風となっており、MOMのスタンスが個々近年変わっているのではないのかとさえ思える仕上がりだ。『GLAM』などの例外もあるが、3rdや『ニウンニグン』あたり以降では、ボコーダーを使うなり、ボーカルが見えるメロディアスさがMOMの特徴としてあったと思うのだが、今作ではそれはすっかり削ぎ落とされている。唯一おとなしめの(スクラッチ・ペット・ランドっぽい)7曲目「HI FINILIN」は、2003年か2004年ぐらいに彼らのレーベルsonigのサイトにて公開されていた音源で聴いた記憶があるので、それを除く楽曲群からはノイジーでエクスペリメンタルな要素があからさまなほどに、聴覚に響いてくる。(昔、ヤン・ヴェルナーが日本の好きなアーティストに暴力温泉芸者を挙げてた記憶もあるのでノイズな楽曲を出すのもそんなにおかしくはないのだけれど)
しかし、「one day not today」の楽曲小割りアプローチでのmp3プレイヤーへのアンチテーゼといい、史上もっとも騒がしい構成といい、シャッフル音楽時代の反映か?(言い過ぎ) (2006/08/15 修正) このレビューはどうでしたか? よい

堂に入った壊れっぷりである。実は、たまたま「アホなCDがある」と教えられて買った「イアオラ・タヒチ」以来これで2度目の出会いなのだが、その間10年が経過していた。あの、ステレオに関する解説は誰が教えたのか知らないが、ネタ系のバンドかと思ってたんですよ実は。妙に堂々としてるから誰かの変名バンドかと思ってた。

以来10年。再びたまたまですが、CD屋のPOP読んで試聴したところ、こりゃ面白い。曲以前に、使っている音が私好みなのであります。この「音」志向、たまに病的に高まると、特定のアーティストの「音」しか聴きたくなくなるというどうしようもない病気なんですが、例えばブライアン・イーノやピーター・ガブリエル、それからクラフトワークが使う「音」がそれです。

美しい音、というとどうも誤解を招きがちなんですが、なんかこの、音の品質、音の手触り耳触りとでも言うべきものがある。例えば3曲目の「デュール」の最初で使っている歪んだギター音、本物かどうか分かりませんけど、このメタリックでささくれ立ってざらついた感じ、いいですね。6曲目の「ハイ・フィニリン」の頭のところの、イニシエのニンテンドーゲーム音楽風のピコピコ音、これも良い。

曲の耳ざわりが良い「レトフェイズ」なんか、音の美しさを満喫するには最適じゃないでしょうか。エコーで輪郭がぼやけて無いんで、結構突き刺さる感じではありますが、なんかこの、歪みの全くない複数のガラスを通して空を見ているような感じですな。こんな清潔な音でも「踊れる」のはとても不思議、ということを改めて感じさせてくれるのであります。

このCDの中で、最高に興奮する1曲は、13パートに分かれてる「ワン・デイ・ノット・トゥデイ」ではないでしょうか。(パート13は無くても良いけど)このノリ、凄いですね。多分、ジャズが「音の調和」の感覚を押し広げたと同じ様に、このバンドというか現代的なビートを持つバンドが「リズムのノリ」の感覚を押し広げてくれてるんでしょーね。もしかしたら高速化したポリリズムなのかも知れないけど。まあいいや。ノレちゃうから。これ、繋ぎ目無しでランダムに演奏してもいいかも知れないと思うんですけど、サビが無いぞサビが。

最後の、日本盤ボーナストラックの10曲目「イグニション・セグメンツ」ですが、インダストリアル・サウンドって、ビート変えるとハウスになるんですねえ。逆に、この曲のビートを平板にしてスピードを落としてやったら、なんだか1980年代風になるんではないかと思いました。いやあ、ビートって大事ですねえ。 このレビューはどうでしたか? よい

わたしの一枚

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Mouse On Mars の動画

Mouse On Mars - Distroia